雪童 (ゆきわらし) 昔々、雪女が人間に恋をした。 冬の間だけの逢瀬を重ねた二人の間には、やがて三人の子供が生まれた。 半分人間、半分妖の子供たちは、 春になっても母親のように、居なくなることはなく。 人間の父親の元ですくすくと育っていった。 しかし 一人目の娘は三歳で 次の息子は五歳のときに死んでしまった。 かろうじて生き延びた最期の娘も 矢張り六つを過ぎた所で死んでしまった。 雪女は嘆きのあまり、 御蔵山の奥へ奥へと篭ってしまった。 それ以来、御蔵山には氷室ができた。 雪女の嘆きが癒されない限り、 御蔵山の万年雪と、氷は溶けることがないと云う。 冬に御山に入ったものが、 吹雪の中居るはずのない子供の姿を見ることがある。 それは、雪女が雪で作り出した、子供たちの幻影なのだ。 どっとはらい。 【蔵野村の老婆から聞いた昔話より】 ・ ・ ・ 帝大を目指し、田舎をでて八年。 第一高校理乙三年、白戸創一は、今年も華麗に卒業試験に落第していた。 八年の間一度も帰省しなかった創一の下に、一通の手紙が届く。
友人の桂秋、文月とともに帰省した創一は、 生まれ育った村に異変が起きていることを知る。 ―― 連続行方不明事件 ―― その事件の裏に潜む、哀しい思いを知ることのないまま、 一行は事件に巻き込まれてゆく。 ―― お願い。もう二度と独りにしないで。ずっと、ずっと傍にいて ―― |
白戸創一 /しらと そういち 物語の主人公。第一高校理乙三年。 嫌なことは後回しにして自爆するタイプの青年。挙句周りに振り回される苦労症。 何かと理由をつけて帰省するのを避けている。 勉強は出来るが、それ以外の部分ではあまり頭がいいとはいえない。 「……最悪だ……。」
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【タイトル】 春裂きの悲鳴 【ジャンル】 レトロ民俗系幻想ノベル 【対象】 一般向け・しかしながら最終的に鬱ゲー。そして当然のようにヤンデレ。 【制作ツール】 LiveMaker(通常版) 【配布形式】 フリーウェア 【その他】 自分に正直な結果、大変プレイヤーを選ぶゲームにりました。要注意。 そして申し訳ないくらい重いです。軽量化は図りましたがそれでも重いです。 【現在の進行状況】 完成済 公開中(20080319時点) 【更新】1.1を配布中です。元データ消失のため、以後のバージョンアップは行いません。 リンク/アンリンクフリー url:http://10no.jp/sora/harusaki/ 企画・制作:Mal de Manege / とーき(創作サイト:空色天体博物館) 自分がやりたいゲームを作る、が基本方針。 ご感想などがありましたら拍手からご連絡いただけると幸いです。 長文/要返信の場合はmal_de_manege■hotmail.co.jp(■→@変換)までお願いします。 |
【DLの前に】 このゲームは ヤンデレ、腹黒ヒロイン、なんとなく民俗っぽい、 なんとなくファンタジー、バッドエンド、兄妹モノ などのキーワードがアンテナに引っかかる方向けです。 基本姿勢としてはちょっとぬるめの鬱ゲーなので、苦手な方はご注意ください。 一部に流血表現も含みます。 また、ヤンデレ少女のための物語ではありますが 返り血を浴びながら哄笑する少女などはありませんのでご了承ください。 【DL】 こちらからどうぞ(lzh / 79,281,302Bytes ) Vectorさんのページへとびます。(別窓) この物語はフィクションです。実在の人物、地域、事件、伝承とは一切関係がありません。 |